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通常の学級における「個の物語」の記述

 横浜の野中信行先生のブログに「Nくんを

授業に組み入れていく!」という記事があった。

 

 飛び込み授業をされた先生の授業記録で

ある。いつも、学習をせずにふらふらしている

男の子を、授業に参加できるように(しかも、

飛び込み授業!)された記録である。

http://nonobu.way-nifty.com/blog/2011/09/post-7b6e.html

 給食時間を使っての彼との関係づくり。

 授業自体の知的さ。

 形成した関係を基盤にした毅然さ。

 彼は授業に参加したというストーリーである。

 見事である。

 さすが野中先生だと思う。

 が、同時によくわからないことも多かった。

 オーソドックスな

 「子どもとの関係形成」

     ↓

 「関係を基盤とした指導」

という流れになっているが、日常的に、この流

れが通用していないのはなぜなのだろう?

 初めての人とは、リセット状態で関係が作れた

から?

 初めての人とは、子どもの側がとりあえず、

働きかけを受け入れたから?

 たまたま、その日の状態がよかったから?

 特別支援教育の名の下に、基本的なルール

の指導や規律の伝達がうまくいっていないから?

 乗りやすい授業、興味関心が持ちやすい内容と

関心がない内容がはっきりしている?

 文字の表記から考えると、発達上の課題を

有する子ども? それとも、これまでの勉強不足

練習不足の結果?

 書字のみに困難さがある?

 理解そのものに困難さがある?

 生育や家庭環境に、何かしんどさがある? 等々

 つまり、僕はこの記録を読みながら、彼の背景を

推察していたのである。どうしてこの指導が効果

的であり、日常では違う様相を示しているのか?

その理由を考えていたのである。

 野中先生はお書きになっている。

「まずは、成功である」と。

 ここから出発なのだ。

 通常の学級の特別支援教育は、このように出発し

そこから「個の物語」を追究し創っていくことになる

のだと思う。その際、「個の物語」をどのように記述

していくか? そのヒントは、僕が先述したような

「子どもの背景」の押さえと、それをふまえたやりと

りにあるだろう。

 ちなみに、このストーリー、給食時間に子どもと

「関係成立」する段階で通じ合えなかったら、また

別の展開になったかもしれない。現場では、案外

「関係成立」の段階で、違う物語が紡がれている

こともあるように思う。

 通常の学級で「個の物語」が発生するように

取り組む、しかける。

 「個の物語」を創る。

 記述する。

 振り返る。

 野中先生の文章から多くのことを学び考えた。

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