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2011年7月

夏休みはまだだけど

 大学は、試験、成績処理の渦の中である。

 

 慣れない作業に大苦戦。それ以外にも、考えないと

いけないことや勉強しておかないといけないことも

あり、ばたばたした日々である。

 幼稚園、小・中学校は、子どもたちが夏休みに入って

いるところがほとんであろう。先生方は、昔とは違って

夏休み=ゆったりではないと思う。しかし、目の前に

毎日、ずっと子どもたちがいないということは、精神的に

大きく違うのだと思う。その時間をどのように使って、

振り返りと展望をもてるかどうかが、今後の仕事に大きく

影響するだろう。

 僕はそうだった。

  自身の新しい実践のほとんどは、夏休み中に構想

していたような気がする。集中的に勉強する時間も夏休

み中にしか取りにくかった。

 だから、貴重な時間であった。

  昨今の状況が、多くの先生方にとってプラスに働け

ばと思う。

 そのような状況の中、今年の夏休み中のアウトプット

の仕事の第1弾が先日終わった。ある特別支援学校の

公開講座である。

 

 大学に移ってから、対外的な講演は初めてであった。

  いろいろな意味で、僕にとっては非常に緊張する

仕事だった。

 

 空調の調子が今一歩だった会場に100人以上の

先生方がいらしてくださっていた。びっくりである。

 

 校内の先生方は別室で視聴してくださったらしい。

 

 びっくりである。

 今考えていることを、考えている途上の話として

率直に出した。証明できていないこと、結果が出て

いないことも多かった。提案、投げかけであることを

断り、今後、一緒に考えていければ嬉しいという

願いを込めたつもりである。

 恐らく、納得できない方も多かったと想像する。

 

 しかし、それも含めて、現場で考えて取り組んで

いくきっかけになったのであれば嬉しいことだ。

 「学びのしかけ」と特別支援教育をどうリンクさせ

られるか? そして、その先の「インクルーシブ

発想の教育」にどうつなげていけるのか?

 この夏、新たな出会いが生まれ、一緒に考えて

いける機運ができるように努力したい。

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【ご案内】多様性を強みにした授業を追究する

毎年開催されている研究会です。

今年は福岡での開催です。

特別支援教育とのリンクも十分に考えられている企画です。

******************************
授業づくりネットワーク2011in福岡

多様性を強みにした授業を追究する!
                -ワークショップ×協同学習-

 主催 NPO法人「授業づくりネットワーク」

「授業づくりネットワーク」では現在、次の4本柱を掲げた研究を
進めています。

 (1)ワークショップ(活動型の授業)
 (2)インクルージョン(共に学ぶ・共に生きる発想を学ぶ)
 (3)ライフヒストリー(教師の生き様に学ぶ)
 (4)ハイブリッド(多様な教育技術の組み合わせ)

これらの研究テーマを意識した特集を組みながら、雑誌『授業づく
りネットワーク』(年4回)を刊行しています。
http://www.gakuji.co.jp/magazine/network/index.html

さらに、研究テーマに連動したメールマガジン「学びのしかけプロ
ジェクト」(週3回)も発行しています。
http://www.mag2.com/m/0000158144.html

そして、今回の集会では、ワークショップ型授業の土台となる「協
同学習」をテーマに取り上げました。福岡で新しい授業づくりにつ
いて考えてみませんか? ぜひ、ふるってご参加ください。
http://www.facebook.com/nw2011natu

■日程:2011年8月10日(水)~11日(木)

■会場:福岡工業大学(C棟・B棟レストランオアシス)
 http://www.fit.ac.jp/
 福岡市東区和白東3-30-1
 〈アクセス〉
  ・福岡空港-地下鉄5分-博多駅
  ・博多駅-JR鹿児島本線快速13分-福工大前駅
  ・小倉駅-JR鹿児島本線快速50分-福工大前駅

 *キャンパス内は禁煙です。ご協力ください。

■8月10日(水)
11:30~12:15 受付(C棟地下ホール)

12:15~12:30 オープニング(C棟地下ホール)

12:30~13:00 講演
        「多様な子どもが学びやすい授業をつくろう!」
                     (C棟地下ホール)
 講師:青山新吾(ノートルダム清心女子大学)

13:30~16:00 体験型講座1
     「アクティビティー+ファシリテーションを学ぼう!」
                      (C棟3階教室)
A:学習ゲーム
 講師:神吉満(福岡・北九州市立今町小学校)
 進行:中村健一(山口・岩国市立平田小学校)

B:読書へのアニマシオン
 講師:小田孝子(福岡・公共図書館司書)
 進行:小林浩一(東京・IT企業)

C:ドラマの手法を用いた学習
 講師:渡辺貴裕(帝塚山大学)
 進行:上條晴夫(東北福祉大学)

D:教室ディベート
 講師:池田賢治(福岡工業大学)
 進行:池内清(聖学院小学校)

E:開発教育
 講師:山中信幸(兵庫・柳学園中学高等学校)
 進行:蔵満逸司(鹿児島・南さつま市立加世田小学校)

16:30~18:30 Mini-1グランプリ2011
                     (C棟地下ホール)
 進行:中村健一(山口・岩国市立平田小学校)

19:00~21:00 懇親会(B棟レストランオアシス)
 *希望者のみ

■8月11日(木)
 9:00~ 9:30 受付(C棟地下ホール)

 9:30~11:30 講演・対話型インタビュー
               「学びのしかけを本気で考える」
                     (C棟地下ホール)
 講師:菊池省三(福岡・北九州市立貴船小学校)
 対話:上條晴夫(東北福祉大学)

12:30~16:00 体験型講座2
                 「協同学習ワークショップ」
                          (C棟)
 講師:安永悟(久留米大学)

16:00~16:15 エンディング
      発表!「授業づくりネットワーク2012in○○」
                          (C棟)

【参加費】
〈2日間〉
 一般   8000円
 会員   7000円
 一般学生 4000円
 会員学生 3000円
〈1日のみ〉
 一般   5000円
 会員   4000円
 一般学生 3000円
 会員学生 2000円

【懇親会費】
 3000円(希望者のみ)

●申し込み方法
 下記についてHP、Eメール、郵便、FAXでご連絡ください。
 (1)氏名
 (2)一般・会員・一般学生・会員学生の別
 (3)〒・住所
 (4)電話・FAX番号
 (5)Eメールアドレス
 (6)勤務先名
 (7)参加希望日:2日間・1日目のみ・2日目のみ
 (8)希望する講座:体験型講座(  )
 (9)懇親会:参加・不参加

 *参加費、懇親会費は当日払いです。
 *当日受付も行いますが、希望する講座に参加できない場合もあ
  ります。(各講座の定員30名前後)
 *各講座の詳しい内容は次のアドレスをご覧ください。
  http://jnw.blog.so-net.ne.jp/
 *申し込み後、連絡が全くない場合はトラブルが予想されます。
  恐れ入りますが、再度ご連絡ください。

●申し込み先
 (HPの場合)
  http://www.jugyo.jp/nw2011natu/
 (Eメールの場合)
  nw2011natu@jugyo.jp
 (郵便・FAXの場合)
  〒101-0021 東京都千代田区外神田2-2-3
            国際御茶ノ水ビル2F
   授業づくりネットワーク事務局
  TEL&FAX 03-5296-8037

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交流及び共同学習の実践報告

学びのしかけプロジェクトメールマガジンからの転載です。

北海道の気鋭の実践家、藤原友和さんによるご論考です。

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メールマガジン「学びのしかけプロジェクト」
                109号 2011年7月1日発行
                      (毎週火金日発行)
http://www.jugyo.jp/
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
★目次★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.「交流の意味」を考える
         「インクルージョン」副編集長
             北海道・公立小学校教諭  藤原友和
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 インクルージョンチームの副編集長、藤原友和さんの原稿です。交流学
級の生徒に焦点を当てたご論考です。          (石川 晋)
------------------------------------------------------------------
1.「交流の意味」を考える
         「インクルージョン」副編集長
             北海道・公立小学校教諭  藤原友和
------------------------------------------------------------------
1 「なかよし学級」在籍のAさん

 現在担任している学級は、「なかよし学級」在籍のAさんとの交流学級
になっています。
 学級活動・音楽・総合・書写・体育・道徳・学活・外国語活動・給食時
間を一緒に過ごしています。
 朝の会、帰りの会、清掃活動はなかよし学級で行います。ですから、多
いときは授業3時間+給食時間、少ないときは給食時間だけ交流を行って
います。
 漢字を読むことは苦手だったり、本人にとって予定外のことがあると気
持ちが下がって授業に参加できなくなってしまったりするなど配慮を要す
る部分があります。しかし、「なかよし学級」の担任の先生がついていて、
そうした「学びにくさ」をなるべく抱かせないように支援しながら交流を
行っています。
 本人はとても人と関わることが大好きで,友だちとたくさんお話しした
いという気持ちを持っています。周りの子どももだんだんとAさんのこと
がわかってきたのでしょうか、給食の時などには「一緒に食べよう」など
とはたらきかける子どもが増えてきました。

 毎日、朝と放課後にAさんの様子について「なかよし学級」の担任の先
生と打ち合わせをしているのですが、
「あぁ、ここの活動のところで困っていたんだ。」
「関わってくれる子どもを増やしていかないと交流にならないんだ。」
「Aさんも含めてクラスの仲間という意識は育てられているだろうか」
と、反省の日々です。

2 「みんなと同じ」活動を目指した支援

 先日、学年総合の時間として、3クラスが大教室に集まりました。自分
で設定したテーマについての「探究方法」や「発表方法」を考えるという
2時間続きのコマです。大半の時間がパワーポイントの画面を見ながら説
明を聞き、必要事項をメモするという時間でした。長い時間の説明になり
ましたが、子どもたちはしっかりと話を聞き、ワークシートの記入・交流
もできていました。
 その日の放課後に、Aさんの担任の先生と短い打ち合わせを持ちました。
10分程度のものです。

・パワーポイントを見ている時は、担任の先生が写したとおりにメモを書
 くことができた。
・絵があることが彼女にとってはよかったように思える。
・漢字があると「読めない」といって気持ちが下がってしまう。
・ふりがなを振ってあげると自信を持って取り組める。
・ワークシートを書いているときに、「前の時間に書いたページを開いて
 ごらん。」とアドバイスしたが、そのページを開くのを嫌がっていた。
・交流場面では、テーマが違う友だちとワークシートを見せ合うのを嫌が
 っていた。理由はわからない。「既に処理済み」のことをもう一度なぞ
 るのが嫌なのかも知れない。
・床に座っているときに足を開いて座ってしまい、周りの友だちに「Aさ
 ん、狭いよ。」「やめて」と言われてしまうことがあった。イス席をつ
 くったほうがよいかもしれない。

 だいたい、このような内容です。この打ち合わせ内容を見てわかるよう
に、Aさんが「みんなと同じ活動ができる」ように支援しようとしていま
す。
 もちろん、それは必要なこととは思うのですが、もっと「交流」として
機能させられる余地があるのではないかと思います。

3 どこを目指していくか

「Aさんにとっても、担任している5年生の子どもたちにとっても意味の
ある交流にしたい。」
 そう思って、何かヒントを得ようとWeb上で「交流学級」をキーワード
に検索をしてみました。
 すると、すばらしい実践報告の数々をいくつも読むことができます。
 それと同時に、保護者の方々の切実な思いを綴ったblogもヒットして
きます。考えさせられる内容です。
「たのしく過ごせればいいのだろうか?」
「いずれ、交流学級の子どもたちと共に社会に適応していかなければな
らない。」
「交流学級の先生の意識が大切。」

 読んでいるうちに、「遠くを見て」「今のことを」考えるということの
大切さを改めて感じるようになりました。彼女もいずれ学校を卒業して社
会に適応して生きていく日が来る。交流学級がそのために必要なこととし
て、「今、この場所で」何をすることが「よい」ことなのか。そして、担
任している子どもたちにとってもAさんとの関わりから何を学ぶのかを課
題としていきたいと思うようになりました。

 とはいえ、まずは足下のことからです。
「そういえば、学級の子どもたちはAさんに名前を覚えてもらっているの
だろうか?」という疑問から始まった「この人だぁれ? プロジェクト」。
授業中にはなかなか思うような時間がとれません。そこで、給食時間に給
食を食べる席を日替わりでローテーション(4人の班が7つあります)し
て、「この人誰だ?」と聞ききます。ただそれだけのことですが、覚えて
もらっている子からは歓声が上がりますし、覚えてもらっていない子は自
己紹介しながら必死でアピールします。翌日も「おれのこと覚えた?」「
あの子誰だった?」と自分から話しかける子がいました。

 次に、出し抜けに自分の興味のあることを話し出してしまうAさんと、
「言葉のやりとり」をすることを目指した「30周しりとり」。4人の班
+Aさんで、しりとりが30周することを目指します。Aさんはそれほど語
彙が多くありませんので、30周続けるためには周りの手助けが必要です。
しりとりでは発言順が決まりますので、「自分の話す順番を守れたこと」
「人の言葉を聞けたこと」「しりとりができたこと」など、いくつもほめ
るポイントをつくることができます。また、周りの子どもたちも、Aさん
を助けようと関わる様子の中に、ほめるポイントを見つけられます。

 このように、まずは「お互いのことを知り」「声を掛け合う」場面を意
図的に設定しようとしています。「教室にいて同じことをしている」とい
う段階から、「一緒に学んでいる」段階を目指して実践を始めました。「
かかわりをつくろう」と考え実践し始めると、私の予想以上に子どもたち
は積極的に動き様々な表情を見せます。そこに「リュウも意外と照れずに
関わっているなぁ」「今のヒントの出し方にはサヤの思いやりが表れてい
るな」「ダイはなかなかかかわっていけないな。けど気にはしているみた
いだ」などという発見もあります。

 今後も交流がお互いにとっての「学びの場」となるように、関わりの中
に「あれもできた、これもできた」というほめるポイントを埋め込む「し
かけ」をつくっていきたいと思います。

授業づくりネットワーク誌の最新号
→ http://www.gakuji.co.jp/magazine/network/index.html
------------------------------------------------------------------
【編集後記】
------------------------------------------------------------------
 <「遠くを見て」「今のことを」考える>という藤原さんの言葉、いい
ですね。「交流の意味」を考え続けるということにも、共感できます。
 「交流学級」の位置づけ自体が、不明瞭、不明確で、まさに、ただ「教
室にいて同じことをしている」(出来ない場合もありますが)だけの状況
になっている学校、学級もたくさんあると感じています。「一緒に学ぶ学
びの場」になるような「学びのしかけ」をつくっていく必要を、私自身も
痛感しています。
 藤原さんは、最新号の授業づくりネットワーク誌にも執筆されています。
 http://www.amazon.co.jp/dp/4761915307/

 次回日曜日発行の110号は、初登場の佐藤美智代さんです。「読書への
アニマシオン」を日本に紹介された中心的なお一人として、読者のみなさ
んにもご存知の方が多いかと思います。ワークショップチームからのご執
筆です!
=============================================================
メールマガジン「学びのしかけプロジェクト」
第109号(読者数1703) 2011年7月1日発行
編集代表:上條晴夫(haruo.kamijo@gmail.com)
twitterはこちら⇒ http://twitter.com/#!/gbc02527
編集部ではチームに分かれてMLによって原稿検討を行っています。本
メールマガジンの記事を読んでいただいた率直なご意見・ご感想をいただ
けると幸いです。本メールマガジンの内容に少しずつ反映をしていきたい
と考えています。
 編集長:石川晋
 副編集長:長瀬拓也・加藤恭子・藤原友和・佐内信之

登録・解除 http://www.mag2.com/m/0000158144.html
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