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学びのしかけメールマガジン最新号

 学びのしかけプロジェクトにかかわって、学んでいます。

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 87号、佐内信之さんの原稿です。

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メールマガジン「学びのしかけプロジェクト」
                87号 2011年5月3日発行
                         (毎週火金発行)
http://www.jugyo.jp/
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★目次★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1 ハイブリッドチーム発進!
          「ハイブリッド」副編集長
              東京・杉並区立方南小学校  佐内 信之
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 連休の最中です。行楽地へ、また東北へのボランティアへ…いろんなと
ころへ出かけていらっしゃる方も多いかも知れませんね。新たに「ハイブ
リッド」チームの副編集長に就任していただいた佐内信之さんの論考です。
                           (石川 晋)
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1 ハイブリッドチーム発進!
          「ハイブリッド」副編集長
              東京・杉並区立方南小学校  佐内 信之
------------------------------------------------------------------

 読者のみなさん、はじめまして。本MMでは「オムニバス」というテー
マで、技術論を中心に「学びのしかけ」について考察を進めてきました。
 http://archive.mag2.com/0000158144/20100514233000000.html

 このたび、本プロジェクトの4本柱の一つとして、「ハイブリッド」と
いうテーマを掲げ直すことになりました。
 http://archive.mag2.com/0000158144/20110426230000000.html

 本MMの再スタートにあたり、ハイブリッドチームの副編集長を務めさ
せていただくことになりました。新しいメンバーも加わり、一層パワーア
ップしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

■自動車における新技術と旧技術

 ところで、そもそも「ハイブリッド」とは何でしょうか? 真っ先に思
い浮かぶのは「ハイブリッド車」かもしれません。ガソリンと電気を組み
合わせて効率よく走る車は一時期、なかなか手に入らないくらい人気でし
た。私が運転しているのは従来型の車ですが、急加速や急停止を避けて、
なるべく余計なガソリンを使わないように心がけています。そんなとき、
「新型のハイブリッド車なら低速時に電気だけで走れるんだよ」と聞き、
うらやましく思ったものです。

 私の周りでも、実際にハイブリッド車を目にする機会が増えました。す
ると、聞いただけでは分からなかった点が気になり始めました。ふと気が
つくと、目の前に車が近づいていたことが何度もあるのです。特に、2歳
の息子を連れて散歩しているときです。車好きの彼は、ガソリン車が走っ
てくると「ブーブきた!」と言って指さします。ところが、ハイブリッド
車が電気で走っているときは、静かすぎて気づきません。車庫入れのため
にハイブリッド車が歩道を横切るとき、あわてて彼の手を引いたことが何
度もあります。

 従来のガソリンと新しい電気を組み合わせるハイブリッド車は画期的で
すが、注意すべき点もありそうです。その一つが、音の問題と言えるでし
ょう。ガソリンによる排気音が無くなったにもかかわらず、わざわざハイ
ブリッド車では警告音が出るようにするという話も耳にします。

■クイズにおける新技術と旧技術

 ハイブリッド車における新旧技術の混交のような話を、授業づくりにつ
いても当てはめてみましょう。

 私は10年ほど前、「学習ゲーム」という、当時としては新しい授業づ
くりに取り組んだことがあります。たとえば、次の「教科書〇×ウルトラ
クイズ」(『小学校理科の学習ゲーム集』学事出版)です。

*********************************
1 教師は教科書からクイズにふさわしいテーマの単元を選ぶ。
2 子どもたちはテーマに選ばれた単元ページをグループ内で分担し、○
 ×クイズを作る。
3 グループ内で相談しながら、一人一問ずつ○×クイズの出題者を決め
 る。
4 グループごとに出題し、他の子たちがウルトラクイズ(勝ち残り)方
 式で解答する。
5 グループの出題を終えて、勝ち残っていた子がチャンピオンとなる。
 http://jugyo.blog.so-net.ne.jp/2009-07-05
*********************************

 クイズづくりを通して、子どもたち自身の活動が中心となる授業になる
よう心がけていました。このような活動型の授業に、今後も取り組んでい
きたいと思っています。ただし、全く新しいものを開発するのではなく、
今までの蓄積の中から、活かせるものを取り上げていきたいです。

 たとえば、クイズに関して言えば、「発問」という技術の検討は、避け
て通れないでしょう。この「クイズ型発問」という従来の技術を意識しな
がら、先日、4年生の算数で次のようなやり取りを行いました。授業の冒
頭で、子どもたちの「おこづかい」について雑談をした後です。

『ところで、先生が小学生のとき、おこづかいはいくらだったと思う?』
「1000円?」
「10000円?」
『正解は……10円でした』
「え~、たった10円?」
『そうです。でも、1日10円です。だから、10日ためると……』
「100円!」
『買いたい物があるときはガマンしました。もし100日ためると……』
「1000円!」
「そんなにガマンできないよ!」
『そう、1000円は1回も実現しませんでした(笑)』

 ほんの数分のやり取りです。けれども、おこづかいの「クイズ型発問」
をきっかけに、子どもたちは自然と十進位取記数法の解説に耳を傾けてい
ました。

■クイズにおけるハイブリッド

 子どもたちによる「クイズづくり」と教師による「クイズ型発問」、ク
イズを取り入れた二つの授業にも、新技術と旧技術が透けて見えるように
思えます。

 「クイズづくり」の授業は楽しいです。けれども、子どもたちの考える
クイズは玉石混淆です。クイズのレベルをいかにアップさせるか、その手
がかりを、従来の技術に求められないでしょうか。

 「クイズ型発問」は、その後の「解説」がポイントです。いかに、子ど
もたちが「へぇ~」と納得できるような「クイズ型発問+解説」の組み合
わせを提示できるかが勝負所です。

 そこで、新しい「クイズづくり」の授業にも、従来の「解説」を取り入
れる方法が考えられないでしょうか。つまり、子どもたちがクイズの問題
を作るだけでなく、その「解説」に力を入れる手立てを工夫するのです。
ちょうど、ハイブリッド車に「警告音」を取り入れるように……。

■教育におけるハイブリッド

 上記のような内容を、本プロジェクトリーダーである上條晴夫さんの著
書『図解よくわかる授業上達法』(学陽書房)の「タテ力」と「ヨコ力」
を読み比べながら考えました。

I タテ力
 5 発問する
  (2)正解を問う クイズ感覚の質問をする
II ヨコ力
 10 教具を工夫する
  (1)ワークシート 活動の手順を示す
 http://jugyo.blog.so-net.ne.jp/2009-07-26

 冒頭に紹介した記事でも、上條さんは「ハイブリッド」を次の観点から
説明しています。

・「教えやすさ」と「学びやすさ」
・「外発的動機づけ」と「内発的動機づけ」
・「教えなくちゃいけないものに導くために上手にコントロールをする」
 技術と「子どもたちの興味・関心を学びの原動力として引き出し組織す
 る」技術

 このような問題について、これからハイブリッドチームで追究します。
「ハイブリッド」という複雑なテーマに対して、チームのメンバーが具体
的な授業の事実を通して、省察を積み重ねていきます。ご期待ください!

授業づくりネットワーク誌
→ http://www.gakuji.co.jp/magazine/network/index.html
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【編集後記】
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 連休の最中ですが、私は、子どもたちの体育祭の応援演技練習のために、
連日出勤しています。子どもたちは、応援演技に使う曲を選んでいるので
すが、複数の曲を掛け合わせて、一曲の場合よりも効果をあげようとして
います。一方で、制限時間とのにらめっこ、上手な組み合わせ方などで頭
を悩ませています。
 「新旧」ハイブリッドについてはもっと詰めて考えたいところではあり
ますが・・・佐内さんの原稿を読みながら「技術のハイブリッド」の際の
効能や留意点について、あれこれと思いを巡らせました。
 次号は5月6日。私(石川)が、新たなライター陣と今後の執筆の予定
について、いよいよ全容をご報告します。素晴らしいライター陣にお揃い
いただくことができました。お楽しみに。
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メールマガジン「学びのしかけプロジェクト」
第87号(読者数1667) 2011年5月3日発行

編集代表:上條晴夫(haruo.kamijo@gmail.com)
  ぜひ、読者のみなさんの声をお聞かせ下さい!
編集長:石川晋
副編集長:長瀬拓也・加藤恭子・藤原友和・佐内信之

登録・解除 http://www.mag2.com/m/0000158144.html
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