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2009年10月

『僕の大好きな自閉症』

 片倉信夫先生と奥様の厚子先生の共著による

新著が出版された。

『 僕の大好きな自閉症 』
https://www.space96.com/php/user/item_detail.php?store_id=space96&item_cd=s09092308

著者:片倉信夫・片倉厚子 

価格:2,415円 

発売日:2009年09月30日 

(内容)

  自閉症といわれる人達の理解者そして代弁者である著者が、約40年にわたる自閉症児
との付き合いの中から「分かっていること」をまとめた。

(目次)

はじめに
第1章 『続・若草物語』 
ルイザ・M・オルコット/ジョー(ジョセフィーン)/『続・若草物語』/落とし穴/
犠牲/必要/支配者/大暴れ/A→B→A′/後悔/必要だと分かっていること

第2章 心得
心得その1.必要条件/
心得その2.自己と自体間のコミュニケイション障害/
心得その3.社会性成立可能な自我空間/
心得その4.能力差・自己認識/
心得その5.設定と順序/
心得その6.具体的な日常生活行動が生活に対する「構え」を作る

第3章 対猿関係 言葉のない人達の鋭い読み取り能力について
県立養護の職員研修/対猿関係/現実感覚/阿闍世コンプレックス/何故見抜かれるか/
閑話休題・促進言語/上位に立つためのつばぜり合い・子ども時代/思春期の行動障害

第4章 流儀
流儀の差/特別なもの/はからい/臨在感的把握/偏食指導は虐待か?/流儀の分水嶺/
信頼関係

第5章 多動人万歳
1 多動人
速い動き/力み/認知障害/〈鋭〉か〈鈍〉か/視覚刺激の影響の大きさ/一度設定
された行動の変更や反射の組み替えの困難/分かっちゃいるけど……/自分に優しい
論理/怪我
2 間奏曲
多動勝ち/懲りる/止める/一発/多動の素/福祉職員(少数派)
3 障害者の多動
多動の姿/対応:考え方と実際

第6章 あつこ軍団21 
1 進化する軍団
液晶独り言/新技/成長/ハイファンクション/親友/先輩/電話/かたまり/携帯
依存症/依存症/テレホンダイエット/悪事と脂肪とダイエット/暴れを防いだ
ダイエット&最新アイテム/薬

2 行動障害はスタッフの育つ素敵な教材
病気と行動障害/反芻/エンディ/職員の力量アップ

語録集

おわりに

 これまでにわかったこと、ことばにできたことを、僕らに伝えてくださるために

言語化された1冊である。

 今はやりのマニュアル本ではなく、「哲学」が貫かれた本。

 じっくりじっくり噛みしめて読みたいと思う。

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気配りできる女の子に

 昔の教え子に久々に会って3時間ほど

話すことができた。

 僕がその子を教えていた時の僕の年

齢を彼女は既に超えている。女の子とい

うよりも一人の素敵な女性になっていた。

 8年ぶりに会った彼女の

「お水取ってきますね」

「お時間は大丈夫ですか?」

といったことばや、さりげなく僕に箸を取って

渡してくれる姿に、就職してからの彼女の

とんでもなかったであろう苦労を感じた。

 聴覚障害のある女の子である。

 夜にメールしたらすぐに返信が会った際

僕が

「起こしたかな?」

と間抜けなメールをしたら

「寝ていたら気づかないですよ~(^^)」

と可愛く、さりげなく返してくる余裕に、

彼女のこれまでの苦労を感じたのであった。

 「気配りできる女の子になったんだ。嬉しい

と話してみたが

「私、鈍いなーって思うから。」

と、謙虚さまで身につけていたのだった。

 幼児期に通っていた療育について、感謝し

ているけど、厳しかった~と笑う様子に、人

としての幅も感じたのだった。

 一昨年から、意識的に昔の教え子に再開

し、自分の実践を振り返り、考察することを

始めている。

 彼ら、彼女らの姿が、そしてそのことばが、

僕の実践に対する評価の1つであると思うの

だ。

 いずれどこかでことばにして行こうと思って

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自閉症・情緒障害特別支援学級の縦糸張り

 縦糸・横糸理論は、横浜の野中先生が整理を

されているものである。

 詳しくは、野中先生のブログを参照していただ

くとして。

http://nonobu.way-nifty.com/blog/2009/10/post-ffae.html

 学級づくりの実践理論として提唱されているも

のだが、これは、通常学級を想定して整理が成さ

れているものだと思う。

 これ、自閉症・情緒特別支援学級においても

同様に整理できるのであろうか? というのが

最近の僕のテーマである。

 このところ、授業参観をお願いして、その課題に

迫ろうとしている。

 先週拝見した2学級については、どちらも

「同様である」と考えられると思った。

 縦糸・横糸が張られた学級では、以前大荒れで

あったと聞いた子どもたちが、相当穏やかな

態度に変化していた。同時に「かわいらしい」笑

顔が、雰囲気が増えていた。

 一言で言えば「子どもらしく」なってきていたのだ。

 ただし、糸の張り方については、かなり検討が

いる気がする。

 教師のやり方の違いで「縦糸から張る」人と

「横糸から張る」人がいるのだろう。

 でも、自閉・情緒の学級ではひょっとすると、

一般法則として「横糸から張る」ことが必要なの

かもしれない。直感レベルの話であるが、ここで

ひっかかって混乱している学級も多いように思う。

それゆえ、ここの部分を、教師の技レベルとして

良いかどうかは検討に値すると思う。

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