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2008年8月

実践の「語り」で何を意識するか?

 毎月1回、現場の先生方が夜に集まって

勉強会を続けておられます。もう、数年間

続いてます。

 主に、保育所、幼稚園の先生方、小学

校の先生方も見えられて、最近は教育支

援員の方もいらしています。時代を感じま

すね。

 進め方は、きわめてスタンダード。

 発表者がある時には、口頭で実践を「語

る」。その後フリートーク。最後にコメント。

 原則的には資料はなくてもよいことにし

ています。日々の多忙さの中、激務を終えた

週末の夜に集まることを考えれば、資料よ

りも、集まって学びあえることを大切にしたい

と思うからです。

 先日は、発表者はなく、それぞれの方が

1学期の状況を語られ留設定になっていま

した。

 その語りを伺っていて、あることに気づき

ました。

 子どもの事実を語られる方。

 状況を語られる方。

 実践を語られる方。

 ご本人は無意識かもしれませんが、その

「語り」の内容には違いがあります。

 私たちは「実践」を語っていけたらよいなと

思います。

 この勉強会で、「細かく語ること」を大切に

してきました。

 細かく見る。

 やりとりを細かく見る。

 細かく描写する。

 細かく語る。

 この勉強会で「気持ちを語ること」を大切に

してきました。先日も、会の代表の先生が

参加者に

「自分の気持ちも話しましょうね。」

とアドバイスしておられたのが印象的でした。

 「実践を語る]

 この会のメンバーではありませんが、ある後輩が

先日、かなり大きな会で「実践の語り」をしてきまし

た。私は参加できなかったのですが、周囲の反応を

後から聞けば、語りによって、聴衆に伝わるものが

あったのではないかと思われました。

 これまで、細かく見て、自分の気持ちを語りながら

子どもや保護者、周囲の気持ちを推察し。それを

ことばにする(言語化)ことを、ずっとやり続けてきた

人です。その積み重ねは、確実に力となり、聴衆に

伝わり響くものを作ってきているのでしょう

 私も、来週は講演などが3本あります。

 来月には、久々に学会発表を復活します。

 学会では、これまでと違って、論理性は甘甘だけど

「実践」を愚直に表現し説明する方略? に出ます。

 する前から批判が聞こえてくるようですが(笑)、

「実践の語り」にこだわってやってみたいと思うこの

頃です。

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温かさとプロ意識

 九州に旅に行ってきました。

 福岡では、ちょうど集中豪雨、1時間70

ミリの雨に遭遇し、あやうく浸水しそうな

道にいてびっくり!

 年に一度のお楽しみ、ソフトバンクホー

クスのホームゲームを観に行くも、あまり

にも打てずに完敗。盛り上がった場面は

たったの一度だったのは不完全燃焼。

まあ、運が悪かったなーとあきらめたので

した。昨年は、快勝でしたからね。

 福岡、別府と何度かタクシーに乗りました。

 どの運転手さんも、親切でした。

 渋滞に巻き込まれた時、そのまま渋滞に

のっている方が、メーターは進むでしょうに

わざわざ横道に入って、目的地に行ってく

れました。

 土地勘のない私たちには、どうされても

わかるはずもないのです。

 路線バスの運転手さん、僕らともう一人の

お客さんだけだったあるバスで、もう一人の

方が、昼間からよい匂いをさせていらっしゃ

いました。その方が降りたら

「せっかくの旅行なのにね。すみませんね、

酔っぱらったのが乗っていて。」

と声をかけてくださいました。

 それ以外にも、ホテルで、ちょっと無理な

お願いをした時の担当の方の対応が素晴

らしかった。結果的には、お願いはかなえ

られなかったのですが、部屋まで二度も足

を運んで説明くださったのです。そして、

できることはしてくださったのでした。

「すみません・・・。」

と恐縮される態度。いえいえ、無理なお願

いをしてみたのはこちらですからね。

 これらは、プロ意識の話かなと思っていま

した。観光地の凄さ。みんなで作っている

という意識。

 でも、段々と、ちょっと違うのではと思うよ

うになりました。

 確かにプロ意識ではある。

 しかし、皆さんに共通していたのは「温か

さ」だと思うようになったのです。

 単に仕事としてシャープにこなしているの

とは何か違う。相手に対して投げかける

ことばが温かいのです。

 そのことば、行動が温かいのです。

 「温かさ」のあるプロ意識。

 どうやって、街 全体に浸透していくもの

なんだろう・・・。あらら、いつの間にか私が

プロモードに入りそうでした(笑)。

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教育相談の裏方

 就学を中心とした教育相談で、県内を巡る

仕事が終わりました。これまで千回以上のの

相談をさせていただいて経験はあると思いま

すが、今回の仕事で求められているのは、

場の設定、運営をスムースにすること。チーフ

担当者の手足となり、動くこと。後方、側方支

援です。

 これまであまり意識したことがなかった仕事

です。でも、考えてみれば奥が深い。

 相談室の設定。

 机の位置。子どもたち用のおもちゃの中身や

置き場所。部屋の中の危険箇所を探ってブロッ

ク。

 受付の位置。

 受付の際の声のかけ方。控え室で、お名前を

できるだけ呼ばずに部屋にご案内できるような

工夫。

 いらっしゃる保護者の方々は、様々な表情を

見せられます。笑顔の素敵な方もいらっしゃれ

ば、胸の内の思いをはき出されるような表情、

言動の方もおられます。

 私が、いつも言っていること。

 それぞれの家族の物語を伺うと言うこと。

 私の役は、家族の物語を伺う役ではありませ

ん。その役は、お呼びしている相談員の方々

のお仕事です。

 でも、私の役は、家族の物語を感じながら、

少しでも気持ちよく、相談場所に行っていただく

こと。  それに尽きるかなと思いました。

 プロの仕事は、それを支えている方々の動き

によって、より質を高めていくのでしょう。自分

だけの力で質が向上するものでもない。それぞ

れの役割をこなし、そこで、少しでも質をあげら

れる工夫を考えること。当たり前のことを、しっ

かりこなすこと。

 終了後、あまりの暑さにへたばって、チーフ担

当と一緒にかき氷食べて一休憩。年に1回しか

食べないかぎ氷の味が身に染みる、そんな相談

会の一日でした。

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校長先生から学ぶ

 校長先生方の懇親会に呼んでいただきました。

 緊張しながらの参加ですが、多くの校長先生が

お声をかけてくださいます。どの校長先生も、これ

までの豊富なご経験と管理職としてのお考えを

お持ちです。

 新しい実践のアイデアを話してくださる先生。

 僕のこれまでの仕事について意見を下さり、

励ましてくださる先生。

 ちょっと内緒のお話を聞かせてくださる先生。

 骨太の教育論を語ってくださる先生。

 切実な実務のお話になった先生。

 学ぶことばかりです。

 始まりはいつも緊張ですが、終わりはいつも

エネルギーをいただいているから不思議です。

 特別支援教育の今後についてのお考えは

それぞれの方でかなり違います。その分、

いろいろなお話を伺うことができます。

 そこから何を考えられるか?

 何を構想できるか?

 実現に向けて一歩を踏み出せるか?

 それは、僕自身の問題ですね。

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研修会での内省

 ある中学校の研修会に伺いました。

  僕の尊敬するM先輩のお誘いで、

一緒に伺うことになったのです。

 中学校教師として、ピカ一の実力を

持たれ、指導的立場としても、僕に

いろいろとコーチをしてくださるM先輩

とのコラボレーションは、とても楽しみ

な機会でした。

 同時に、大きなプレッシャーもかかっ

ていました。

 中学校に勤務経験のない僕が、M先

輩の足を引っ張るのではないか?? と

いう不安です。

 前日の打ち合わせは、30分予定のと

ころ、1時間半もかけていただきました。

僕の不安に、M先輩がつきあってくださ

ったのです。

 研修会は、 指導案検討をベースに

行われました。指導案を通して生徒を

見つめていく。授業という具体的な場面を

通して、支援を要する生徒について考える。

 M先輩の強い意志を感じる研修の構成

です。

 グループに分かれての指導案検討は

実に興味深い時間でした。

「この授業は、英語だけど、授業構成は

マット運動の授業構成とよく似ているなー。」

 他教科の先生から、類似点を指摘する

前向き、ポジティブな発言がありました。

「他の生徒で、個人への留意点を書こうとし

たら、書けなかった・・。生徒のことが個別

で見えていないことに気づいた。」

という内省がなされたご発言。

「特別支援を必要とする生徒だから、実態

把握!! みたいに肩に力が入りすぎて

いたのかもしれない。授業中、質問してきた

生徒に、あの子には丁寧な説明がいるな、

あの子には、突き放して考えさせることがい

るな、あの子には友達と一緒にさせることが

いるな・・・と対応を変えているもんだからなー。

それが、特別支援ってことかなー。」

という内省がなされたご発言。

 2時間の予定の研修が延びてきた時、ある

先生が言われました。

「続けて、みんなで話し聴いた方が良いと思

うよ。昼ご飯遅くなっても、しようや。」

 結局3時間の研修になりました。

 研修終了後の、研究主任さんの一言。

「こんな言い方良くないかもしれないけれど、

おもしろかったなー。」

 僕はといえば、コメントにもキレはなく、M

先輩のフォローでなんとか仕事完了といった

塩梅でした。でも、僕にとっても内省すること

が多くあり、改めて研修における、各人の

「内省的思考」の重要さを痛感した時間だっ

たのでした。

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ケータイ世界の子どもたち

  藤川大祐さんという研究者の方が

おられます。千葉大学の准教授です。

 その昔、まだ若かった頃(同世代なの

で)、ある研究会でご一緒し、それ以後

通信をお送りいただいて学ばせていた

だいたのでした。

 大学学部生の頃から、ほぼ日刊(それ

以上の頻度だったかな)の研究通信を

発行されていた藤川さん。そのエネルギ

ーはもちろんのこと、研究とはこうやって

するものなのか、仲間作りはこうやってす

るのか、ネットワークとは・・・など、多くの

刺激をいただきました。

 藤川さんの足下にも及びませんが

僕のこの20年間の仕事のベースは、藤川

さんの刺激によるところが大きいと感じま

す。

 それにしても、メールが当たり前の時代か

らみれば、研究通信を全て郵送していたな

んて信じられないことですね・・・。郵便局の

方と仲良しになっていたなーあの頃は・・。

 藤川さんの新著『ケータイ世界の子どもた

ち』講談社現代新書 を読みました。

 単に、現代のケータイの問題(携帯ではな

いんですよね~。ケータイなんですよね~)

解説書ではなく、その背景を読み解き、現

代の教育に提言をされるところが、さすがに

藤川さんだと脱帽です。

 第3章、子どもの生活を支配するものー同

調圧力の問題ー では、「子どもは大人に認

めれたい」「違いを肯定する」といったトピック

について論じられており、特別支援教育との

リンクも十分に内包するテーマであることを

改めて感じました。

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仲間作り

 大切な仲間たちと飲みました。

 先輩、後輩いろいろですが、どの方々も

僕にとって大切な方ばかりです。大切な方

でも、一緒に飲む人、飲んだことない人い

ろいろですが、今日のメンバーは勉強もしま

すが、不思議と一緒に飲む方々です。よく

考えてみれば不思議です。

 具体的にいろいろなことを教えてくれる。

 相談にのってくれる。

 愚痴も聞いてくれる。

 それぞれの現場でバリバリのプロであり

あちこちで講師をして、県内の特別支援教育

をリードしている方々です。

 それぞれに持ち味が違います。

 僕にないものばかりって感じです。

 この仕事、仲間作りだ! と教えてくださった

故大石益男先生のことばが甦ります。

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家族の物語

 ある後輩からメールが届きました。

 愚直にケースに寄り添い、向き合っている

後輩です。最近、急激に力がついた感があ

ります。

 ある保護者が、病院で我が子について

受診し、診断を受けたようです。その後、

そのお母さんからお手紙をいただいたよう

なのです。

 そこには、その「母親の物語」が綴られて

いたようです・・・。

 以前、私が講演中に話したことば。

 保護者の物語、それぞれの物語を教えて

いただけたら、それはとても幸せなこと。

 それぞれの保護者、家族は、それぞれの

物語を持ち、その中で生きていらっしゃる。

それを伺い、そこから何を感じるか? そこ

から、私たちに何ができるかを考える。

 「保護者の理解がなくて・・・。」

ということばをよく聞く気がする昨今です。

 でも、そのことばの前に、家族の物語を

教えていただけるように努力したいと思う

のです。

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質問の力

 先日のある研修会でのことです。

 2時間ほどお話をさせていただき、

わずかな質疑応答の時間に、ある

方が質問をされました。かなりのベテ

ランの方です。

 耳を疑いました。

 その日のテーマとは無関係。

 聴衆の大部分の方には、意味すら

わからないであろう内容。

 唖然としました。

 質問は要注意だと思います。

 質問は、それにどう答えるかを聞か

れているのはもちろんですが、そもそ

も質問者の方が、その力量を露呈す

る恐ろしい? ものです。

 場の状況を読む。

 自分だけが聞きたいことではなく、

話し手から、もっと話を引き出せるように

質問してみたいなと、いつも思っていま

す。

 会場全体にとってプラスになるような

質問を!

 実際には質問をしなかったとしても(機会

がなかったとしても)、自分ならどのような

質問をしてみたいか・・・を考える習慣を

つけると良い気がします。

 「聞き手」としての力量をつけることに

つながると思うからです。

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