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2008年1月

立場が違えば・・・

 国立特別支援教育総合研究所の

セミナーに参加してきました。全国の

動向を知ること、発表内容へのフロ

アーの反応を見ること、そして何より

日々は日常業務に追われてじっくりと

物事を考える時間が少ないので、2日

間、集中的に物事を考えたいというの

が参加の大きな目的でした。

 文部科学省からの行政報告、研究所

のプロジェクト研究の報告、特別支援学

校、小学校、市の教育委員会と様々な

立場からの報告がありました。

 研究所の報告は、特別支援教育を進

めていくための基礎研究として重要な

データだと感じました。特に「交流及び

共同学習」については、研究的積み上げ

が少ないと思いますし、こそ研究を元に

現場の動きにつなげていくことが大切なの

だと思います。

 また、現場レベルでは、それぞれの園・

学校での実践を検討することに重点が

おかれますが、その実践を可能にした

現場の工夫・努力と共に、その枠組みを

作った行政の工夫・努力や、現場の後押し

をしようとした行政の志についても視線を

向けていきたいなと感じました。この思いを

今回強く持ち、上越市教育委員会の取り組

みから学ぶところが非常に多かったと思い

ます。今回、このような思いにいたったのは

多分、僕自身の立場がこれまでとは変化し

たからなのかなと思うのです。

 立場変われば・・・違うものが見えてくる。

 ほんの少しではありますが、自身の成長

なのかもしれない・・・そのような思いで夕食の

際のビールがすすんだ2日間でした。

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わかった気にならない

 先日、ある大学で1コマ講義をさせていただく機会が

ありました。

 来年、2日だけ特別支援学校に体験実習に行く予定

の2年生が中心の100人程度の受講生でした。

 特別支援教育について、現場の様子について・・なら

何でも良いというアバウトなご依頼で、どうしようかなと

考えましたが、結局、決めたテーマは「わかった気にな

らない」ことでした。

 最初の10分ほど、最低限度の知識について説明し

ました。その後は

  ・いろいろな子どもたちとその暮らし

  ・学級集団の中で

    支援を必要としていることその周りの子どもたち

  ・支援を必要としている子と家族

  ・どのように支援できるか? そのアイデア

のような構成で80分話しました。

 私のねらいは、わかったような気にならないこと。そして

考えるきっかけになること。そして、自分のこれまでの体験

とリンクさせて振り返ろうとすることでした。

 後日、送っていただいた学生たちの感想を読みました。

 そこには

私の小中学校の時に・・・」

と過去の学校生活で出会った友達について振り返って

記述していものやバイト、家族、親戚等との出会い、経

験を振り返って記述してものが多数見られました。

 また、

「考えさせられた・・」

という記述もよく見られました。ほとんどのレポートが、

自分の経験をエピソード的に引いて、そこから思考しよ

うとしているのが良いなーと思いました。指導教官は、

その講義の時、記述の仕方について注意をされなかった

ですし、その後、学生に対して指導される機会はなかった

はずなのです。とすれば、あれは、学生たちの地力とい

うことになります。嬉しいことです。将来、現場で一緒に仕

事できる日がくれば良いなーと思える出来事でした。

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説明することば

 ある自主研修会に出席しました。お二人の実践

発表を伺い、それを元にコメントしながら講演する

のが、僕に与えられた任務でした。

 その中で、僕が話したトピックの1つは、説明のこ

とばです。

 ある子どものエピソードを話すとき。

「我慢ができない子どもなんです。」

と話して説明するか、

「止めようとはするのですが、止めきれなかった子ど

もなんです。」 

と話して説明するか。

 どちらも、ある子どものことを説明することばな

のですが、聞き手への伝わり方は、違うんじゃない

かな・・・と思うのです。

 同様に

「嫌なことはやらない子どもです。」

と言うか

「嫌なことでも、やろうという気持ちは出てきている

のですが、実行は、まだできない子どもなんです。」

と話すかでは、これまた子どものイメージが異なって

伝わるように思います。

 これらは、単にことばの問題なのでしょうか?

 僕は、違うかなと思っています。

 これは、子どもを見つめる語り手のまなざしの

結果だと思います。

 子どもの見方の結果です。

 子どもへの思いの結果です。

 どのようなことばで、子どものことを説明するか?

 どのようなことばで、子どもを語るか?

 そこには、語り手の子どもの見方が表れます。だ

から、研修会で、子どもの様子(厳密には、語り手

と子どもとの関係ですね)を語ることを大切にして

きました。そして、いろいろな意見を聞きながら、

自分の考え方や支援について振り返ることを目的

としています。

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スケール

 ある尊敬する先輩にお会いして、3時間半

お話を聞かせていただきました。

 とにかくスケールの大きい方です。

 教員をされていますが、その人脈は、教員

の人脈とは思えません。

「目先のことを考えている人と話していると、

10年先とかもっと先を考えて話す自分の話

は、なかなか受け入れられないな。」

「どうしても、誰かが言わなくてはいけないこと

は、嫌われても言わなくてはだめ。」

などなど、全てご自身の言動と絡めて、僕に

話をしてくださいます。

 僕も、それなりに5年後のこと程度を考えて

仕事をしてきたつもりですが、なんたってスケ

ールが違います。でも、あまりにも自分との力

量が違いすぎて、ショックを受けることもなく、

逆に、少しでも近づきたい・・とエネルギーの

元にもなります。同時に、仕事の仕方、生き

方で具体的な示唆を与えてくださるのです。

 ありがとうございます・・・。

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力を抜く

 親御さんが作られている自閉症の子どもたち

のサークルに伺いました。

 小学生、中学生10人程度が集まり、運動をし

たり、身体の力を抜いたりする練習に取り組み

ます。行動やメンタル面の修正をしたり、自分自

身の状態を確認したりするのが目標です。

 そのメニューの1つに「寝かせ」があります。

 横になり、あおむけで身体の力を抜いていきま

す。また、身体の動きを止めます。

 ある中学生の子どもが寝かせをしていました。

 久々の参加で、かなり緊張した面持ち。身体

には、見るからに力が入り、顔にも緊張の色が

ありあり。眉間にしわが寄り、引きつった感じの

表情で部屋にいたのでした。

 寝ている彼に一言断ってから、彼の足に触っ

ていきました。力が入り、太ももが張っています。

それを、両手の平で包むようにしながら、力を

抜いていきました。触っていると、抜けた瞬間が

わかります。そこで、良い感じであることを話な

がらこちらの両手の力を緩め、微妙なやりとりを

していきます。明らかにゆるんだ感じが見られ出

した彼の表情は、先ほどとは変わり、顔の力も

緩んだ感じになりました。眉間のしわも、消えて

います。

 緩んだ・・という実感が彼自身にもてるように

「今緩んでいるぞ。良い感じだね」

などと声をかけながら、運動メニューに入ってい

ったのでした。

 この会では、単に運動メニューをこなすことや

寝かせをすることを目指していません。

 子どもとやりとりをすること。

 やりとりを通して、子ども自身に、心地よい感じ

自分自身についての気づきを促すことを目指して

います。

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新年会

 職場の新年会で、席が上司の向かいに

なりました。緊張しながら過ごしていましたが

そのうち、いろいろな話をしてくださるようにな

りました。内容は、ここに書くわけにはいかな

いような話のオンパレード(ごめんなさい・・)。

いろいろな人が、いろいろなことを考え、絡み

合って公教育が成り立っているのだなーと、

改めて痛感した一日でした。

 日頃、ゆっくりと話を聞かせていただく余裕

はないし、良い場所に席が当たったなーと

思ったのでした。

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子どもの見方 その1

 自閉症と言われる子どもたちの療育の場面です。

 若い学生が参加しており、彼らに、療育の意味を

教えていく必要があります。意味と言うよりも、子ど

もの見方をどうやって鍛えていくかという問題であると

思います。見方のポイントは何だろう? という話に

なりました。

 正座の状態で

「右手をあげて」「両手をあげて」

といった指示が出ます。子どもたちの能力によります

が、この程度は聞き取って、行動できることが求めら

れるという前提で進んでいます。でも、聞き取りの悪い

子もいます。

 本当に聞き取れないのか?

 今日は、何かの理由で聞き取りが悪いのか?

 いや、聞き取れるけれど、そこから正しい動作に

もっていきにくいのか?

 このようなポイントで見ていきます。

 あおむけに寝かせます。いわゆる「まぐろさん」です。

 ただ寝るだけです。

 でも、難しい子がいます。

 身体に凄く力が入っている子がいます。

 肩、首、お腹、太もも、ふくらはぎ、足首・・・。

 身体のどこかが常に動いている子がいます。

 指先、足先。顔。口。舌・・・。

 表情を見ます。

 穏やかな表情。緊張した表情。ニコニコ。ニヤニヤ。

険しい表情。

「きちっと課題をやり遂げたい」という気持ちがにじみ

出た表情の子もいれば

「早く終わって欲しい」

「これぐらいでよいですか??」

といった気持ちが表れている表情の子もいる様に思え

ます。

 そこを見抜いていくことが必要でしょう。そして、それに

応じてことばをかけます。

 「いいぞ!」

 「適当にしない!」

 「努力しているね」

 「早く終わればかり思っているな!」 などなど。

 寝かせができました。

 寝かせができません。

 「できたーできない」だけ、行為の結果だけを評価してい

ては、子どもは見えてこないと思うのです。

 子どもの気持ちの動きに敏感になること。

 子どもとやりとりをすること。

 子どもの気持ちに対してことばをかけること。メッセージ。

 これらを意識して子どもを見ていく。

 そして、こどもとやりとりをする。

 それを自分で振り返り、書いてみる。話してみる。

 誰かに読んでもらう。

 地道な努力をしていくことが、力をつける道なんだと感じ

ます。

 

 

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人間ドック

 人間ドックに行ってきました。

 40を超えて、身体のあちこちにガタがきても

おかしくない状況で、年に1回は、身体のメンテ

ナンスもしなくては・・といったところです。

 結果的には、今まで良くなかったところは、今

回も今一・・・ってことで、出てくる数字、データの

安定性に感心してしまいます。

 検査中、腹部のエコー検査がやたら長く感じ

(実際のところはわかりません。なんとなくそう

感じると、とてもきになるものですよね)、

「ひょっとして、何かまずいことが起きているので

はないか? それで、何度も丁寧に診て、確認し

ているのではないか?」

と、一人でネガティブな思考に走っていました。

すると、検査の終わりに、技師さんが何気なく

「終わりですよ。お大事に。」

と言われたのでした。正直な僕は

「やっぱり! 普通、検査でお大事になんて言わ

ないよな・・。」

と一人納得し、びびってました。

 全てが終了し、結果をみると、異常なし。

 あら??

 杞憂だったようです。

 何気ない一言の怖さと、受け手の気持ち次第

で、ことばの意味に大きく影響するよな~と

改めて感じた出来事でした。

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新年おめでとうございます

 新しい年が始まりました。

 大晦日の紅白歌合戦から始まって、

コブクロのニューアルバムを買い、

徳永英明のスタジオライブを見て、

サザンオールスターズのライブ番組を

見て、ユーミンのライブ番組を見て・・・

と毎晩一流のミュージシャンに触れた

年末年始でした。

 今年も、大切なメッセージをことばに

できるように・・いや、ことばにならない

ことばも含めてメッセージが届けられる

ように生きていきたいと思います。

 皆様、どうぞ今年もよろしくお願いします。

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