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2007年10月

仲間と

セミナーを開きました。

 今年で2回目です。1年に1回ですが、メッセージ性の

強い、主張のあるセミナーだと思っています。

 人と人との関係性を考える。

 自分自身を見つめるまなざしを重視する。

 教育・保育を「文脈」の中で考えていく。

 「物語」として実践をとらえる。

 いろいろな主張がありますが、これらは、

各自のスタイルを創っていく指標であり

「お守り」であり哲学のようなものだと思います。

つまり「方法」を規定しないところに特徴があ

ると思います。

 ですから、本当は「自分ってなんだろう?」

「自分の仕事(子育て)ってどうかな?」「もっと

こんなことをしてみようかな、かんがえてみよう

かな」などと思いを巡らせ、感じる時間になれば

嬉しいと僕は思っています。

 でも、直接的な支援法を求められたり、「間合

い」をとって考えるように仕組んだりするとつま

らないように思われたりする方ももちろんおられ

ます。

 実践を「文脈」で語ると、まどろっこしいと思わ

れる感覚。

「~の支援のポイントは2つあります。1つは・・」

なんてやると、とても受けがよいことがあります。

 「文脈」をじっくり読み解き、そこから、いろいろ

なことに思いを巡らせながら、自分の気づきを

大切にしていくスタイルを僕は好むので、最初は

時間がかかるのです。でも、一緒にお仕事させ

ていただいた先生方や保護者の方々の変化を

見るにつけ、まんざら捨てたもんでもないスタイ

ルだなと感じます。

 わかったような気分にならないこと。

 ことばをじっくり味わうこと。

 「新しい世界」への誘いみたいなセミナーに

「直接性」「即効性」を求められると、ちょいと

しんどい気がしました。

 深みのあることばと軽々しいことば。

 わかったようなことばと、なかなかわからない

気分のことば。

 ものの「深み」とは何かを考えさせられる

時間でした。

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言葉の力

池田修さんのブログを拝読していると『BRUTUS』

10/15日号で「言葉の力」が特集されていると

書かれていて、早速買い求めました。

特集の最初に「メールでコミュニケーションをとるこ

とが増え、言葉に「軽さ」が求められることが多い

昨今。逆に「深さ」のある言葉に我々は敏感になり

強く惹かれるようになってきている」とありました。

 なるほどと思いつつも、特別支援教育なんていっ

ている業界では、本当にその流れにあるのかな?

どうもそうは思えないけれど・・なんて感じながら

読みました。

 先日も、ある協議会で、実践をことばでどのように

説明しようかと考えていたら、ある方が

「画像で示すとすぐにわかりますよねやっぱり画像

がないとね」

と言われました。

 「わかる」とは、一体何が、どのように、どれくらいの

質で伝わること、理解されることを意味しているのか

について考えようという自覚はない気がしました。

 「わかる」とは、もっと奥深いものだと思いますから。

 そういうことで、すごく遠回りに思えても、ことばの力

を培う、ことばを磨く、ことばを鍛える、ことばを育てる

等々の取り組みを、私は大切にしていこうと思ってい

ます。

 そのためには、良質の日本語に触れ、刺激を受け

たり感じたりすることが大切だと考えています。その意

味で今号の特集、読み応えがありました。秋の夜長に

一人で夜更けに味わえる1冊に出会えると、少しホッと

できますね。

 

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農作業

幼少期からかかわりを持ってきた青年たちと

そのご家族が、小さいながら農地を借りられて

休日に農作業をされています。なかなか見に

伺う機会が作れないままになっていたのですが

やっと直接伺うことができました。

 私の大遅刻で、わずかな時間、そばで見てい

ただけになってしまったので、次回は一緒に

汗を流してみようと思います。

 作業を通して、青年たちは、ご家族は、いろ

いろなことを感じ、考えているのだと思います。

そこをじっくりと伺ってみる・・・それは、体験を

ことばにされていくことのお手伝いになるのかも

しれません・・が、これからの仕事かなと思いま

した。同時に、伺うだけではわからないこと、自

分も作業に参画し、一緒に汗を流したり、青年

たちと働いたり働かせたりしないとわからないこ

を感じていければとも思ったのでした。

 せっかくの農作業をことばにしていくことが必要

なのではと感じた貴重な時間でした。

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出張

2週続けて関東出張で、身体は疲れたのですが

少しリフレッシュできた気もします。

もちろん、視察やら研究協議やらで、新しい知見

を得たり、考えを整理したりしたのは当たり前で

すが、同時に、日常とは少し違った時間の使い

方ができるのも、出張の嬉しいところです。

 会場のすぐ近くが海岸であったので、昼休みに

缶コーヒー片手に海岸に出て、海を眺めていま

した。クリエイティブな感覚を大切にするためには

心に栄養が必要な気がします。

 帰りに、大混雑ののぞみ号を避けて、敢えて

ひかり号に乗りました。時間は確かにかかります。

でも、その分、普段は読めない本をじっくりと時間

をかけて読むことができるのが嬉しい時間です。

本を買いすぎて、持って行った鞄に入らなくなった

のは大笑いでしたが、買うばかりの日常ではなく

読む時間が作れるのが幸せです。

 『質的心理学の方法ー語りをきく』 やまだよう

こ編 新曜社 2600円をかなり読みました。

質的心理学の研究方法に関するテキストです。

自分がやりたいことは、どのようにしていけばよ

いのかを練っていきたいと思うこのごろです。

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教育的浪花節

ある学会の自主シンポジウムで話題提供させて

いただいた。幼児の発達支援、暮らし支援をして

いる、ある後輩の実践記録をベースに、私なりに

構成して語り直しをする方法で、語らせてもらった。

自分の臨床ケースを用いての話題提供をすること

がほとんどだが、今回は敢えて、自分のケースを

使わない方法をとってみた。これには、私なりの

理由があるのだが、それはここでは書かない。

 フロアーを交えての協議の中での私への質問で

言われたことば。

「とても感動する話で、日本人が好きそうな話。

でも、それだけで終わったら単に「浪花節」に

なってしまうから、それをシステムにしていくことが

必要ではないだろうか?」

といった主旨の発言だった。

 なるほど・・と思いつつ、質問の主旨よりも、「浪

花節」ということばがえらく印象に残った。

 私は「教育的浪花節」がないと、なかなか心は

動かないもんだなーと考えているからである。欧米

直輸入の? 特別支援教育も、日本流にアレンジ

するためには、日本人に合う形にしないとねーとも

思っていたからである。

 奇しくも「浪花節」と評していただき、案外、私の

意図がクリアーに伝わっているのだと思いを強く

したのだった。

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