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2007年9月

吃音の基礎と臨床

待望の本が出版されました。

『吃音の基礎と臨床 統合的アプローチ』

バリーギター著 長澤泰子監訳 学苑社

480ページ 7600円

長澤先生と、中堅・若手を中心とした研究

者や臨床家の方々が分担して訳されてい

ます。2006年に出た第3版を全訳した

大著です。

 最新の研究成果・情報はもとより、アイオ

ワ学派の伝統をひきついだ吃音緩和法と

流ちょうな話し方を追求する流暢性形成法

の両方を臨床に活かそうとする統合的アプ

ローチに関するテキストだと思います。

 今から12年前、同じく長澤泰子先生の訳で

カール・デル著『学齢期の吃音指導』が出版

されました。それをきっかけに(長澤先生は

そういわれないかもしれませんが)日本の

吃音指導の流れが大きく変わったように私は

感じています。

 それから12年。

 この新たな出版の意義は、これから12年の

私たちの動きにかかっているのかもしれません。

そして、このようにして日本の流れを作ってい

かれる超一流の研究者のお仕事の仕方を

目の当たりにできる幸せを感じながら、ページ

をめくっているのです。 

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若い先生方へ

『教師になるということ』池田修著 ひまわ

り社を読み直しました。9月に発売になり、

すぐに読んだのですが、もう一度読んだと

いうわけです。

 教育書には珍しい新書版。

 860円。

 安すぎます。

 キャリア教育のテキストになると思います。

 「どうして先生になったの?」

 「どうして先生になりたいの?」

 これらの問いへの答えを考える時、この本

が役立つと思います。

 漢字が全く学習できていなかったNくんの

話が、最終章に載っています。Nくんから

学び、組み立てた実践が報告されています。

池田先生の現場時代の実践は、特別支援

教育の視点から論じ、整理できることを、ま

た改めて感じます。

 若い先生方へ、教師を目指す学生たちへ

おすすめの1冊です。若い方へのプレゼント

にも良いかもしれませんよ。

http://www.bk1.jp/product/02914800 

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集中講義

大学で、初めて集中講義をさせていただきました。

これまでにも、大学生相手に話したことや、卒論の

指導を手伝ったことはありましたが、3コマを担当

するのも、大学の大講義室で100名以上の学生

に講義したのも初めての経験でした。

 事前に私の著書の1冊が指定され、学生たちは

それを読んでから講義に臨んでいます。事前に

講師の著作にふれ、自分なりの考えを持って

講義に臨む姿勢とその意味を教えようとされる

指導教官の思いと厳しい指導がわかります。

 学生たちは、講義前に既に2本のレポートを

提出しています。

 講義は

・教師に成り立ての頃教わったこと

・特別支援教育本格実施の意味

・暮らしの中の発達障害あれこれ

で構成した1コマ目。

・フィクションケース・・グループで、

ケース会議を体験する

・発表とコメント

・教室以外の場でできること(語り)

で構成した2コマ目。

 そして、3コマ目は、指導教官と私とで

「対談」。まあ、インタビュー形式の講義

であり、ちょっとしたシンポジウムのよう

な形式でした。

 現場を知らない学生たちに、私の

「語り」が伝わるのか?響くのか? が

1つのテーマでしたが、講義後の感想を

読む限り、学生たちは、それぞれ誠実に

講義に臨み、自分なりに思考していた

様子がうかがえ、正直嬉しく、またホッ

としました。。特に、講義室の後方

で時々眠っていた男子学生たちが、後半

の学校現場の事実の語りで、少し身を乗

り出して話を聞き出した様子がとても印象

に残りました。彼らに伝わる「語り」であれば

かなり幅広い層に通用するだろうと思った

からです。

 また、大学の講義にはハイレベルであっ

たであろう「対談」も刺激いっぱいでした。

録音取っておかなかったのが悔やまれる

な・・・。 

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