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切り替え困難へのアプローチ

個別の療育のプロであるある方から

送ってもらった実践記録を拝見して

いると、次のような記述があった。

先生に見せると言って持ってきていた

つもりのおもちゃを見せたくなったらしい。

別室で待っているお母さんのところに

取りに行ったら、なかった・お母さんに

対してきつく怒る。『今度はもってこいよ』

みたいな怒り方。いつもの可愛い彼女

とは思えないことば。

本当は、早く、遊んでいるところを先生

に見せたかったんだよね』

『うん』

『今度は持ってきてってやさしくいえるかな』

『こんどはもってきて・・・(優しい言い方で)』

『わー、優しい言い方できたね!』

これで切り替わる。でも・・。暮らしの中で

彼女が切り替えられずに言ってしまった

ことばを言われた方のダメージは大きいと

思う・・・。」(引用終了)

 このやりとり、何気ないけれど、誰でも

同じようにつきあえないことを僕は知っ

ている。関係性を成立させた人だから

彼女を一瞬で切り替えて親子がこれ以

上こじらせないように救えているのだ。

 切り替え困難。

 いや、その前に、自分が描いたイメー

ジから外れた際の次の見通しのもちに

くさもあるのだろう。それが、親子の

関係を阻害する。それを見た周囲の

「お母さんがしっかりと関わらないから

子どもの情緒が不安定になるのよ」

などということばが、母親を襲う。それ

がまた、親子の関係を阻害する。

 また

「ちゃんと躾けていないから、そんな暴

言をはく子になるのよ」

という冷たい日本語。

 躾が大切なのは当たり前。でも、この

タイプの子どもたちを躾けるには、かな

りのコツと応援団が必要だろう。その1つ

に「切り替え困難」へのアプローチと

親子へのサポートがあると思う。

 

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関係支援」カテゴリの記事

コメント

「言われた方のダメージは大きい。」について,2つのエピソードが瞬間的に思い起こされました。

①今,かかわっているお子さん。
 このお子さんのひと言ひと言は,かなりのきついも の。人間関係ゼロからの出発で仕方ないとはいえ, 「近くへ来るな。」「うるせぇんじゃぁ。」
 来たとたんに「もう帰るからな。」連日の言葉と行 動の攻撃はきつい なあ。その彼が最近少し穏やか になったのは医療のおかげ?
 まだまだ気が抜けない 状況は続きます。

②15年ほど前の長男。
 突然の妹への攻撃。突然の母への怒りの言葉。…
 保育園年長では,担任の先生がいつも砂場で1人遊 んでいる彼を心配してくださいました。
 でも,それは,小学校中学年の頃から,休み時間サ ッカーをしていると聞き,ひと安心。でも,その突 然の怒りについては読めないことが多く,彼が高校 2年になる頃まで,頭の片隅のどこかで彼の発達障 害を疑っていました。
 高校は部活仲間に恵まれ,ちょっと変わり者でも学 校生活を満喫して卒業。その頃から,自分について 彼自身が語るようになり,普通の感覚の人になった 感じ。
 二十歳の今,ちょっと頑固で不器用だけど,結構妹 弟の悩みも聞ける優しい兄?
 振り返ると,あのダメージを与える攻撃力の大きい 言葉は彼が自分の気持ちを言葉にできないその未熟 さ?感受性が鋭くあまりに傷つきやすかったせい?
 その時期はあまりに長く,学力は高くても,その辺 りの不器用さで境界線かな?との思いは今も…
 ま,ハッピーに生きてくれればいいかなあ。
 彼の未来に幸あれと,母は祈るだけ。
 

投稿: ひまわり | 2007年6月24日 (日) 15時19分

 ひまわりさん、コメントありがとうございます。
 いろいろな子どもたちに、もちろん我が子に対しても、子どもをよく見て、感じて、愛して、大切にしてかわいがってつきあうことで、実に理にかなったつきあいを展開する大人はたくさんいるのだと思うのです。今の特別支援教育は、それらをわかりやすい形で示したり、意識できるようにする試みという面があるのだろうなって思います。

投稿: 夢追い人 | 2007年6月26日 (火) 00時15分

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