1秒先の姿をほめる

 授業成立プロジェクトという取組がある。

 毎週、メールマガジンが発行されている。

山口の中村先生の細やかなご努力で、

欠かさず発行され続けているものだ。

 その中で、特別支援教育と授業成立の

関連性について考えていく文章も書かれて

いる。

 その中の1つが、191号、仙台の中嶋先

生の「1秒先の姿をほめる(2)」だ。

http://archive.mag2.com/0000158144/index.html

 思えば、この技術、僕自身も確かに使って

きたものだ。でも、このような形で言語化したことは

なかった。

「今、~しようと思っていたでしょ。」

「~したら、~になるんだよね~。」

 

 嫌みになならないように、さりげなく「先の姿を

想定して」言語化するのである。

 僕の場合は「ほめる」と限定してはいないように

思う。

 「先の姿をつぶやいて」気づきを促している感じ

である。

 さりげないけれど、子どもに届けるメッセージを

大切にしたい。

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「集団の中の個」

 先週、ある研究会に伺った。

 特別支援教育の視点を取り入れた授業づくりを

学ぶために出かけた研究会であった。

 このところ、このテーマを追いかけている。

 特別支援教育が、個別支援に傾きすぎたという

思いを持っている。その流れを、集団指導に揺り

戻す必要がある。このように考え、いろいろな方と

語り合い、考え合っている。

 その際の1つのキーは

「集団の中の個」である と考えている。

 個に応じた指導・支援は、「集団の中の個」への

指導・支援である場合と、あくまで個別に特化した

指導・支援である場合が存在する。

 ここの区別をつけておくことは、今後の特別支

援教育の進化のために重要である。学級集団に

おいては、「集団の中の個」に対しての指導・支援

が必要で、子どもは周囲との関係性の中で育つの

である。

 ここについては、僕の2006年の拙著で既に

主張したことであるが、ここにいたり、この問題が

クローズアップされてきていることを嬉しく思う。

 石川晋氏は、授業づくりネットワーク7月号の2本

の論考で、この問題について言及している。

http://www.gakuji.co.jp/magazine/network/index.html

 集団指導と個別指導のハイブリッド(混交)。

 特別支援教育の、これからの主要テーマだと思う。

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臨床とは難しきもの

 言友会の例会に、教え子と一緒にお邪魔した。

 これまで、例会にうかがったことはあったが、教

え子と一緒に伺ったのは初めてだ。

 苦戦している教え子に、今自分ができることはな

にかを探った末のことだった。

 言友会。

 吃音のある方々のセルフヘルプグループである。

 

 いつか、教え子が成長して苦戦したら、このような

日が来るかもしれない。10年くらい前から、それを考

え、子どもたちのキャンプに言友会のメンバーを招き

一緒に過ごす時間を作ってきた。

 布石とまでは言わないが、10年ほど先を見越した

教育を構想することはなかなか難しいものである。

 その会の席上で、言友会の先輩方は、教え子を

受け止めてくださった。そして、お持ちであった1冊

の本をプレゼントしてくださった。

 『どもる君へ いま伝えたいこと』

http://www008.upp.so-net.ne.jp/osp/ospbooks/book19.html

 

 その時思った。

 可愛がっていただける嬉しさを感じながらも、ひょっと

すると、教え子に必要なのは、ここで教えてもらった

本を、自分で探し出し、どうにかして手にするプロセ

スを持つことではないのか・・・と。

 迷った。

 言おうかと思って、ことばが口元まで出かかった。

 が、今日は、言友会の先輩方の思いを彼が受け止め

ることを願い、それを優先しようと思った。だから、何も

言わなかった。

 判断はいつも難しく、そして瞬間的なものである。

 臨床とは実に難しきものだ。

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「語る」ということ~授業づくりネットワーク7月号より~

 『授業づくりネットワーク』7月号 学事出版の

特集は「特別支援教育~指導と支援を合わせ

る~」である。

http://www.gakuji.co.jp/magazine/network/index.html

 冒頭のリードでは

「特別支援教育を中心に、指導と支援を合わせ

る教育技術について考察します。

 特別支援教育は、従来の個別指導とは異なる

「クラスの中における支援」が必要とされていま

す。

 指導と支援をどう組み合わせるか。その考え方

と実際を紹介します。」

とある。

 「指導」「支援」「個別指導」「クラスの中における

支援」と似たようなことばが並んでいる。大切な

斬り口だけれども、整理がついていないことを象

徴的に表しているように思えた。

 異なる立場からの実践報告は読み応えがある。

 中でも、私に一番印象に残ったのは、土居裕士

氏の

「「語る」ということ~集団に「語る」、個に「語

る」~」

という論文である。

 この論文は子ども自身を「育てる」ための指導の

1つとして「語る」ことの重要性を、実践を通して

示している。

 他の論文と斬り口が違うと思う。そして、実に重

要な指摘をしていると感じる。

 是非、手にとって見て欲しい。

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自閉症・情緒障害特別支援学級の授業

 この1週間で、自閉症・情緒障害特別支援学級の

授業をたくさん見た。

 中学校2本、小学校3本。

 中学校では、当然だが教科担任制が取られ、専門

性の高い授業が行われていたのが印象に残った。

 通常学級で行っても、相当魅力的だと思える授業。

 拡大した地図。

 授業内容を端的に示すキーワードをカード提示。

 1時間の授業を最後に整理するためのワークシート。

 ワークシートに書き込む前に、キーワードカードを前で

操作しながら、学びをことばにする活動が入っていた。

 後で聞くと普段あまり積極的に活動しない子どもが、前

に出て操作しながら、自分のことばで話そうとしたとのこ

とであった。

 凄い。

 協議会で

「通常の学級の授業と変わらない授業だったけれど、

もっと「構造化」したら、どのような工夫が考えられるか

?」

という質問が出た。

 不思議な質問である。

 あの授業は十分「構造的」だったと思う。

 質問された方は「環境の構造化」をイメージしている

のだろうか?

 最後にコメントした。 

「最初から、環境の構造化ありきという発想は、子どもの

実態から出発することにならない。だから、かえって

子どもへの指導・支援の制約が強くなり、自由度が減る。

 まずは、子どもの実態。そして、何が必要かを考えると

いう思考をするのは、とっても大切だと感じる。」

 自立活動の指導内容を、授業にどのように関連づけら

れるか?? ここに、大きなポイントがあるだろう。その

具体例を入れながら少し話をさせていただいた授業検討

会であった。

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世界中の子どもたちが

 尊敬している園長先生からお手紙をいただいた。

 園で研修に励んでいる若い保育士さんの日誌の

1文がコピーされていた。

「(前略)

 年長さんの「世界中の子どもたちが」を聞いていると

今、目の前にいる子ども達だけでなく、日本の裏側で

ベッドに入ってスヤスヤ眠る子どもたち、馬と一緒に

遊牧している子ども達、ゴミをあさって生きている子ど

もたの姿が頭に浮かび、本当に世界中の子ども達が

一緒に笑えたらどんなに幸せだろうと涙が出そうにな

りました。」

と書かれていた。

 子どもたちの心を育む特別支援教育を創るのが今

の臨床家としての僕の夢である。

 この園に、確実に何かが生まれてきていることを

感じる。この感性、どうやって培われているのだろう・・。

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仲間とともに

 先週も、難しい「宿題」をいただき、何人もの方と

お話する機会があった。

 すぐにはお答えできないことを尋ねられるから

「宿題」になる。

 特別支援学級の教育課程の組み方に関する

話。就学指導の歴史をひもとく話。あることについ

ての資料やデータをお送りする話。学習指導要領

の解釈についての話。院内学級の運営について

の話・・・などなど。

 わからないといえば済むこともある。

 無理だと言えば済むこともある。

 でも・・・。

 何か事情、理由があり、それによって何かを

成したいという思いがあるからこその「宿題」

だと思う。

 僕にできることはしれているけれど、できること

は努力して「宿題」を返したり一緒に考えていける

と良いなと思っている。そうやることが「仲間」を増

やし、仲間作りにつながると思うから・・。

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ちょっと寄ってみた

 夕刻、上司にあることを報告していたら

「お客様ですよ。」

の声。

 廊下へ出てみると、ある町の先生が

「出張で近くに来たからちょっと寄ってみました。」

と笑顔を見せてくださった。

 嬉しいな~。

 今年お願いしているある仕事について、しばし

説明やら情報交換やらで過ごす。

 なかなか顔を合わせてお話しする機会がないので

どうしてもメールのやりとりが中心になってしまう。

でも、こうやって話せるのが何よりも嬉しいし楽しみ

だ。本当に嬉しい時間だった。

 今年作ろうとしているあるパンフレットの仕事を

ご一緒するのだが、会議と会議の間のこうした

時間が本当に大切なのだと思う。

 そういえば、夜に先日の研究協議会に出てくださった

ある先生に

「まとまった話を聞けて、新しい発見もあってすごく

良かった!」

と言われた。

 何気ない一言が本当に嬉しいものだ。

 その時の事務のミスを修復するのに、今日2時間

かかったことも忘れられることばであった。

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研究協議会の始まり ~「一緒」に進む~

 今年度、自分が中心になって企画している

研究協議会が4つある。研究だけしていても

仕方がないという声もあるが、当然だ。目的の

ない研究はあり得ないので、目的と具体的な

アクションの適切性を話すことが大切だ。

 その1つの第1回の会を終えた。

 県内の多くの地域、立場の方々にお集まり

いただいた。超ご多忙の方々にお時間をい

ただいている。それに見合った時間を作るこ

とが使命だ。

 研究協議会を立ち上げた理由を、具体的

な現状から説明。

 通級による指導の歴史や制度について

レクチャー。

 これまでの取組についての例示。

 委員さん方が今後の計画を考えていか

れるための「栄養」を持って帰っていただく

ことが大切だと思った。

 計画のための「見通し」を持っていただ

くことが大切でもある。

 困った時の「具体的」「心理的」サポート

を保証することも大切だ。

 そして、「やってみるか!」というエネル

ギーである。

 これらを意識して3時間の会議を組み

立てた。

 会議終了後、委員さんが席を立たれ

ずに、それぞれの地域の委員さん同士

で話し合われている姿があった。

 

 新たなことが作り出される、そのきっ

かけになったことを願いながら、皆さんを

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特別支援教育の観点を取り入れた授業づくり

 学校のピンチを引き受け、自分の時間を大幅に

割いて指導している後輩や、夜中にウトウトしなが

ら起き出して、授業の記録を書いている後輩たち

からメールをもらった。

 新しい研修の企画を練って、実現に向けて努力し

ている若い人もいる。

 みんな頑張っているな~。

 僕も、8時から今度の研究協議会について、委員

の先生に説明を始めた。

 説明が終わってから20分ほどしゃべる。

 学級担任として良い仕事をされてきた先生の、

「特別支援の観点を取り入れた授業」アイデアの話に

唸る。

 さすがだ。

 子どものテンションを上げすぎることで、それがマイ

ナスにつながってしまう子どものいる学級の話。必ず

しもハイテンションがプラスに働かない場合がある

とのことだった。それを教師が意識していることが重要

であるとのことだ。 なるほどなるほど。

 今年は、4つの研究協議会を主催する。

 一体何人の先生方と一緒に仕事ができるだろう。

 楽しみ楽しみ。

 いろいろな経験とバックボーンをもたれた先生方だ。

今年は「教育プロデューサー」? を目指そう。

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